トップへ戻る

方針

方針

教育方針、MYMUSICの目指すところ

教育方針、MYMUSICの目指すところ

教育方針という項目を作っているピアノ教室ってたくさんあると思います。
私は「ピアノや音楽に触れること」と「教育」「方針」っていう言葉が、しっくりこない気がします。
今まで教室に来てくださった生徒さん達が何か方針に従って教育されたいとは絶対思っていなかったと感じるからです。
でも、習うご本人でなくお父様お母様の立場だったらやはり気になるところですよね。
また、大人になってから初めてピアノを初めようと思っていらっしゃる方も、このピアノ教室ってどんな雰囲気かなぁ・・・体験レッスンに行く前、ちょっと不安だったりします。
なので、MYMUSICの教育方針をここで説明させていただきます。
まずは楽器演奏が出来るようになることはもちろん楽しいし達成感もあります、その他に得られることはなんでしょう?

  • 自分のために集中する時間を持つ「習慣」が得られる
  • 楽譜を読み楽器を弾くという経験から論理的思考が得られる
  • 脳の発達促進が期待できる(ピアノ演奏は、他の運動では養えない微細な肉体の制御を必要とするため)
  • 聴覚と視覚を刺激しながら自分の世界を広げられる(楽譜を見て音の世界を想像し、実際音を出して聴覚で確かめながら想像をさらに広げていく)
  • 様々な時代の音楽を学ぶことで、歴史、美術や建築など他の芸術にも興味関心が持れるようになる

お子様の場合ですと「躾」でしょうか?何しろ他人の大人と一対一で接する経験です。私は小さいお子さんに普段はやられたい放題ですが、いざという時には厳しいです。
自分が気がついたり不快と思ったのに放置してしまい、同じことを他所でしたことによって生徒様が損をしてしまったら大変申し訳ないと思うからです。

MYMUSICはピアノが弾けること、音楽を楽しむことを通じて、生徒様ご家族様の生活の質の向上を目指しています。 趣味を通して人生の幅が広がったり、職業の選択が広がったり、ご家族で音楽の話が出来たり、音楽が日常にあることで生徒様やご家族様の生活がより豊かになることが目標なのです。

  • リトミック

    ピアノを技術と心を同時に育みそして音楽で楽しんだ記憶を糧に、その人にとって寄りよい音楽活動を続けるための近道や手助けとなるように導入しています。

  • 即興

    即興演奏に興味のある方は、大抵の場合はリトミック等の音楽指導者か指導者になろうとしている人でしょう。また、即興演奏で思い浮かべる音楽はJAZZでしょうか?そう、彼らはテーマを弾いてから、アドリブと言われる即興演奏をしますね。でも、即興の為に違うジャンルの音楽まで勉強しなくても大丈夫です。ちょっとしたアイデアやテクニックで目的に達する即興演奏が自由に弾けるようになります。

  • ペースメソッド

    ペースメソッドの素晴らしい所は、ピアノを演奏する為に必要な能力を常に螺旋階段を上がる様に学習するシステムが出来上がっていることです。

リトミックって何ですか?

リトミックって何ですか?

リトミックとは

リトミックとは

リトミック
リトミック

音楽教育家、作曲家エミール・ジャック=ダルクローズ(1865-1950)により提唱された音楽教育法で、リズムや音に対して身体的に反応・行動することにより諸感覚を鋭敏にし精神と身体を一致させ、自発的な表現力を養い創造的な人間教育を目指すメソードです。 ジュネーブ音楽院にて和声学とソルフェージュの教授に任命されたダルクローズは、人間の感覚、及び筋肉感覚を通して音楽を学方法を考案しリトミック(良いリズムの意、英語でEurhythmics/ユーリズミックス)と名付けました。

日本への導入

日本への導入

最初にリトミックを体験したのは、歌舞伎界の市川左団次で、1906年ロンドンの俳優学校で学んだ時ダルクローズのレッスンを体験しています。
次いで、作曲家の山田耕筰、劇作家の小山内薫、舞踏家の石井漠などが明治の末から大正にかけてリトミックを学び大きな影響を受けました。
とりわけ舞踏家達のなかでは、新しい芸術を生み出す革新的な原動力となった側面があり、彼らの芸術の中で、リトミックの精神はモダンダンス、やがては現代舞踏へ発展していきました。

教育に取り入れられたリトミック

教育に取り入れられたリトミック

日本の教育界に初めてリトミックを導入したのは「窓際のトットちゃん」で登場する小林秀宗作先生です。
彼は1923年(大正12年)30歳の時に新渡戸稲造にリトミックを学ぶことを勧められ、パリのリトミック学校に正式に入学、ダルクローズに1年余りの間、直接師事することが出来ました。
トモエ学園校長、石井漠舞踏学校の講師を経て昭和25年から国立音楽大学音楽講師(リトミック担当)。1963年(昭和38年)69歳で亡くなるまでリトミックの普及に尽力しました。

リトミックの役割とは

リトミックの役割とは

ダルクローズは「心と身体の一致・調和を目指す」と述べています。
ダルクローズは精神状態によって生じる肉体の動きや作用に注目しました。
そして人間は楽しくないと感じているとき音楽のリズムに反応出来ないことに関心を持ちました。
そんな状態の時は、心と体の統一や調整が欠けていると考えたのです。
そしてリトミック(リズム運動)、即興演奏(ピアノや打楽器など)、歌や演奏を通して解決方法を見いだしました。
ダルクローズのメソードは、人生の色々な場面において必要とされるように作られたのでした。

MY MISICでのリトミック

MY MISICでのリトミック

リトミックがピアノレッスンの導入時にその後レッスンに併用して取り入られているのは、音楽の楽しみ方をリトミックによって自然に身につけ、大人になってからもピアノを引き続ける心を育てたいと考えているからです。
MY MISICでは色々な角度から教材に取り組み応用力や想像力を育て、遊びを通してピアノを学んでいきます。
ピアノを技術と心を同時に育みそして音楽で楽しんだ記憶を糧に、その人にとって寄りよい音楽活動を続けるための近道や手助けとなるように導入しています。
親御さんの付き添い見学は自由です。
こちらとしては親子で楽しい時を過ごしていただきたいという思いもあります。
お疲れにならない程度に参加されるのも良いのでないでしょうか。(4歳以下の場合は付き添いをお願いする場合もあります)
またリトミックは楽器や技術を通す必要なく音楽を学べる手段となりますので、演奏をする必要ないが音楽的なセンスが必要な方のニーズに応えられるメソッドです。

即興について

即興について

即興演奏、即興的表現と私との関わりについてお話させていただきたいと思います。
ピアノでの即興演奏という分野があることを知ったのは、大学受験を控え、リトミック科受験を考え出してからです。
大学の受験要項を読んだとき、そんな演奏方法があるのかと興味を持ったことを覚えています。

即興について
即興について

大学入学後、リトミックを専門に勉強することになり、リトミックの創始者である『エミール・ジャック=ダルクローズ』の著書や論文を勉強しました。
ダルクローズは即興演奏についても論文を発表しています。

『リズムとソルフェージュの原理を結合させ彼らの音楽的表現をする目的で、触鍵(touch)の方法によって運動神経の意識を覚まし、メロディーやハーモニーやリズムの本質についてのピアノ音楽の考え方に基づいて解釈することを生徒に教える。』リトミック論文集「リズムと音楽と教育(1914年) 第5章P68より」全音楽譜出版社 学生時代、リトミックによる行動療法の分野に興味があり、色々論文を読んでみましたが言葉が難しくてなかなかピンときませんでした。

私は学生時代から即興演奏をする機会が多かったのですが、人前で即興的な表現をするのが好きで楽しかったし、演奏することによって周囲の人に喜ばれて嬉しかったことが、勉強し続けるモチベーションになっていたような気がします。たとえへたっぴな即興演奏でも本人が嬉しそうに弾いていれば、周囲には格好がついて聞こえ、弾いている本人は得意になる。
この循環が即興演奏を上達させる大きな要因になるのではないでしょうか。

教師の立場にとって身近な聴衆、即興演奏家は生徒さんです。 私の生徒さんは小学4年生でピアノを始めたのですが、通い始めて2ヶ月ほどで12音技法を使った美しい演奏を聴かせてくれたり、イメージを即興で聴かせてくれました。
即興演奏の技術は教育現場においては必ずしも必要では無いかもしれません。
しかし、即興演奏はもの凄く便利な道具ですし、現在存在している曲や即興演奏を通して相手に情報を発信してコミュニケーションを持つことは、音楽的にもこの上ない喜びにつながると思います。

即興が難しいと思っている人も多いようです。
しかし面倒な譜読みやテクニックの練習をすることなくいきなり弾けるのですから習得してしまえば本当に便利です。
興味のある人は、是非トライしてみてはいかがでしょうか? とは言っても、1人でピアノと向かい合っていてもなかなかアイデアも出てこないし閉塞感が強いと思います。

そんな人向きにmy musicではグループレッスンを行っています。
音大生、音大卒業程度を対象にしており10回レッスンのなかで色々な奏法を学びます。
ご興味のある方はお誘い合わせの上お越し下さい。

ペース・メソッドについて

ペース・メソッドについて

友人がペースの先生をしていたご縁でペースメソッドのセミナーに参加したのがはじまりです。
ちょうどMYMUSICを立ち上げたばかりの頃で、数年間は地域の研究会に所属して勉強しました。
ペースメソッドの素晴らしい所は、ピアノを演奏する為に必要な能力を常に螺旋階段を上がる様に学習するシステムが出来上がっていることです。
優れたピアニストでもあるロバートペース氏は、コンサートピアニストとしての経験を振り返り、また教育者として「ピアノ演奏を充分に楽しむために必要な能力を初心者からの学習でどの様に身につけたら良いのか」真剣に考えられたのだと思います。
初心者の幼い子供達に将来プロとしての技量を持てる様に指導する。
その教育方針は趣味や教養の域を望む保護者様や生徒様には、回り道や苦労が多いかもしれません。
また、ペースメソッドから育っていないピアノ指導者は、一から指導法を学ぶ中で自分が出来ないことがいかに多いか、と気づくかもしれません。

リトミックとペースメソッドについて

リトミックとペースメソッドについて

私は音楽大学でリトミックを主とする教育科で学んだのですが、その学部には、リトミック専従の先生、音楽理論、作曲法、を教えるための作曲の先生が指導に当たっていました。
私はリトミックを学ぶ過程で「身体表現を通して音楽を感じる」「即興的な表現と即時反応」等に触れましたが、学んだ事を如何やったらピアノ指導に結びつけられるのか、大学時代はわかりませんでした。
その空いた所にペースメソッドがはまったのです。
リトミックの創始者ダルクローズは、音楽大学で教鞭を取る作曲家であり、学生にプロとしての技量を持たせるための指導法がリトミックの前身なので、ペース氏の方向性と似ているのかもしれません。
「今はリトミックで将来はピアノに繋げたい」とのご要望ですとペースメソッドの「おんがくをはじめよう」が出てきたり、阿佐ヶ谷教室にペースならではのグッズや楽器が沢山あるのは、この様な経験からなのです。