指のコントロール
ピアノを弾いていると、たまに気になる「指が強さ」。指が強いと良いことが有りそうですが、考えてみると指が強いは何を定義してあるのか、良くわからなかったりします。
ジャズジンガーで弾き語りをする綾戸智恵さんは指立て伏せてをしたと聞いたことがあります。私がやったらたぶん指が折れる前に心が折れて挫折すると思います。ジャズの人のタッチは強そうですね。ジャズ屋さんには、スタインウェイのピアノが避けられているそうです。何でもキンキンし過ぎるとかで。スタインウェイよりベーゼンドルファーかな?らしいです。
(クラシックを弾く人はとりあえずスタインウェイですよね。反応が良いしコントロールがしやすい、音が華やか、と三点揃っていますから。)
では、クラシックの人は指がポピュラーの人より弱いかといえば、絶対そういうことは無いと思うのです。西洋で伝承されてきたスタイルの上に演奏しなければならないので、打鍵のスピードや強さだけでなく、求められているのは、「意思通りコントロール出来る指を持てること」だと、あるテレビを見番組を見て思いつきました。
わんニャン倶楽部…
飼い主の言うことを聞かないお馬鹿犬の躾こーナーが人気のようです。お散歩中にリードを引っ張り走ろうとしたり、「スティ‼️」と言っているのに無視したり、挙げ句はちゃんと歩かないで転がったり。
まぁ、私の指みたいだわ…意思に反して走ったり転がったり、つまづいたり、止まったり。
そういえば今までも、A先生から「全ての音を自分の意識した通り、細部までコントロールされて発音できるテクニックを持ちなさい。」と、毎回のレッスンで念仏のように唱えられていました。
手は自分から生えている「身体の一部」です。もし「飼っている馬鹿犬」が「自分の手」と同じ問題行動をしたらどうでしょう、なんとか改善しなければと、解決策を模索する筈です。
単純なフィジカルなトレーニングだけでなく、自分の意思を伝える練習をする事も、積み重ねていけば良い指の訓練になるとおもいます。
クラシック的な指の強化は、「自分の意思通りにコントロール出来る指」を育てる事かもしれませんね。
話は逸れますが…
わんニャン倶楽部では、躾をして賢くなったワンちゃんが登場する一方、猫も出てきますが、扱いが大分違います。「猫付き旅館」「釣具屋で猫がいっぱい生まれました」「相撲部屋の運気を上げた猫」「お店の看板猫」「ネコ島特集」など…。
阿佐ヶ谷北一丁目のうなぎ屋「川秀」の猫も番組に取り上げられました。
番組では、猫に躾を期待しないというか、そこに居るだけの猫を映しておしまいです。何故でしょう、猫は思う通りにならなくても飼い主は許容してしまい、しょうがなくてネコに合わせた生活を送る傾向があります。
もし、犬か猫かを選択して生まれ変わるというのなら、猫になって人に飼われたいと思うこの頃です。
話が途中で無茶苦茶逸れてしまいました。すいません、続きはまた書きますね。
2016.05.17│コラム