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お知らせ

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指導者が演奏すること

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個人のピアノ教室は、学校の授業のように決まったカリキュラムが無いので、どうしても「今、自分が一番興味がある事」が教えの中心になりがちです。

 

A先生は「本番での自己解放」かもしれないし、U先生は「楽譜を初めて見た瞬間から本番まで、全て音楽を楽しむ時間にする」かもしれません。

 

A先生からは、本番で頭が緊張しても仕方がないとして、身体は緊張しない様にすることが大事だと、普段からの練習でも、如何に身体をリラックスしながら動かすか心がける様に、と言われました。

 

U先生の言われる通りにどの瞬間も音楽を楽しむなら、どの瞬間も緊張感を伴った筋肉の使い方を避けなければと思います。

 

私が身体の力みを取り除いたり、頭が緊張しない様に常に心がけるのは、先生方の教えも有りますが、本番やステージの怖さが身にしみている事も大きいです。

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ところで、先日読んだ「ピアノ〜大研究」シリーズの本では、優秀な子供を育ててコンクールに出して切磋琢磨させ、通いきれない年齢になったら、教室から卒業させる様です。が、本を読んで先生ご自身が、どんな音楽を奏でるのか、どんな音色でピアノを弾くのか、何も聴こえてきませんでした。

 

対称的に、先日出演させていただいた「さわらび会」では、先生方も生徒さんと一緒に舞台に立つのが慣わしになっています。

 

生徒さんは、ピアノ教室卒業もなく受験の間少しお休みしても、無事合格したら戻って続けて、お母さんになっても、お父さんになっても、教室と供にいらっしゃる方も多いみたいです。

 

先生が常に輝いて演奏している、その姿を見せながら、生徒さんにご指導される…その伝統が続いて、発表会だけでも54年間、毎年欠かさず行えるのは本当にすごい事です。

 

「さわらび会」に出演でき、会の生徒さんや先生方と一緒に演奏させていただいたおかげで、前述の本を読んだときのモヤモヤ感が払拭できました。

 

「練習させる、能力をつけさせる、頑張らせる、」先生でなくて、常に生徒さんと一緒に、できれば生徒さんより一歩か半歩でも前に進んで、勉強して経験して、そうやって得たものを、生徒さん方と分かち合えるような先生であり続けたいなぁと・・今回あらためてそう思いました。

 

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