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お知らせ

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喜びの島

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中央線沿い「阿佐ヶ谷教室」もご贔屓に!

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随分前でしたが、中井正子先生のレクチャーを東京音大まで聴きに行ったことがありました。凄い前なので記憶も薄れがちなんですが、曲目はドビュッシーの喜びの島でした。
 

Wikiより「ドビュッシーの喜びの島は、ジャン・アントワーヌ・ヴァトーの作品「シテール島への巡礼」(ルーブル美術館蔵。当初は「シテール島への船出」というタイトルだったが後に改題され現在のタイトルとなった)の影響を受けている。シテール島はエーゲ海、クレタ島の北西にある島で、神話では愛の女神ヴィーナスの島とされている。この作品は、装飾音やリズムの変化といった技巧を駆使して、きらめくように豊かな色彩の細やかな音を連ね、幻想的な愛の歓びを描き出している。」
 


 

数あるドビュッシーの名曲の中でも最たる幸福感を味わえる曲でしょう。本来なら、ベルガマスク組曲の一曲となるはずが、独立した曲として世に出ることになりましたが、それによって後世の人々の扱いも随分と変わったんだろうと思います。

 

シテール島はエーゲ海に浮かぶ愛の女神アプロディーテ所縁の島です。ドビュッシーは2番目の妻リリーを捨てて、当時人妻であったエンマと駆け落ち旅行した際に作られたのが、喜びの島なのです。
ただの美しい曲では無かったらしい事が分かったところで…
 

アントワーヌ・ヴァトー画 『シテール島の巡礼』 (Antoine Watteau 1684年10月10日 – 1721年7月18日)は、ロココ時代のフランスの画家。この時代、絵画の主題において男女の愛の駆け引きを主題にした風俗画が目立つようになる。 「雅びな宴」(フェート・ギャラント、fêtes galantes)の画家と呼ばれるヴァトーは、若くして亡くなったが、18世紀フランスのロココ様式を代表する画家と見なされている。


 

中川先生のレクチャーに話を戻します。最後の目が眩む様なパッセージとハーモニーのかたまりに向かって、これでもかと色彩豊かにピアノを奏でる中川先生。絵画の印象派顔負けなくらいのキラキラした光を放ちます。しかもレクチャーも演奏と同時進行です
 

そしてクライマックス。中川先生はピアノから愛のエネルギーを汲み出すポンプの様に成って身体を激しく上下、ピアノもそれに答えるかの様に音を放出します!そして最後の一音を爆発させてから、わぁーと聴講生の方を振り向き「この様に愛が溢れるのです‼︎」と言われた瞬間、あまりの迫力に大人しめな東京音大の学生たちは、ドン引きしていました。
 


 

先日、喜びの島をU先生のレッスンに持って行きました。「何か気になることは有りますか?」との先生の問いかけに、「身体がポンプの様に動かないんですけど、どうやって音楽に乗ればあんな風になるのか分からないのです…」と前述の話をしたところ、「それがしたいんですか?」と。いやいやそういう訳ではないんですが、気にはなります。
 

U先生曰く、「よほど弾き慣れているに違いない。」
 

そうですね、かなり弾き慣れれば勝手に体が動くのかもしれません。

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