初心者のための教則本と教材の使い方
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ピアノはたくさんの教則本があります。どれも一長一短かもしれず、どの教則本を使うかは悩むところもあります。導入からブルグミュラーレベルまでをどのように進んでいくのか、教則本によって随分と内容が違って来ます。
例えば、アルフレットやぴあのどりーむのシリーズ(1512円)は、カラーで可愛い挿絵や初歩の楽典が動物のイラストになっていたりして、幼児から小学生低学年の人の心を鷲掴みにします。内容に対してコスパが悪いような気もしますが、発色が良く厚くて良質な紙が使われ、夢のあるイラストが楽譜と同じくらいのスペースに描かれており、それによって小さい人のやる気が増すのなら、それもしょうがないかなぁと思います。
対して、クローバーやラーニング トゥ プレイは大人が満足して弾ける楽曲が多いです。イラストも多くなく単色なのも良いです。おかげで安価ですし。
(同じように子供対象の教則本であるピアノランドは楽しい可愛い曲がいっぱいで、教える側としては魅力的ですが、ポピュラー寄りなのと、巻が進むにつれ、強烈に難易度が増すので、3巻くらいまでを抜粋して使っています。)
どの教則本を主に使うかも大事ですが、同じ教則本でも全く違う角度から全く違う用途で使う事ができます。
例えばペースメソッドの「おんがくをはじめよう」を3歳児くらいの若い生徒さん向けの導入に使うこともあれば、リトミックを専門にしようと考えている人のための即興の勉強に使うこともあります。ペースの導入の教則本は、殆ど説明がないので、リトミック指導書を使うより自由に、発想したものを音に変換する事が身につくのです。
バーナムピアノ教本ですが、普通に幼児期や小学生低学年から正確なテクニックを身につける目的で使用する事ができるし、ブランクがある大人がテクニックや音価の感覚や譜読みの復習をするのにはとてもいい教材です。
また、バーナムを前述しましたパフォーマーに対しての即興の基礎練として(リトミック指導など)単純化された音形をどうニュアンスでどんなテンポで弾くのかで、必要とされるテクニックが違ってくることを肌で感じられると思います。
初心者といっても、3歳で通いはじめる場合と4歳か5歳の人、小学生低学年からでは、できることも興味も変わるので、同じように同じ教則本を使うのは考えにくいです。大人になると初心者と言いながらも、楽譜が読めないけど耳でコピーしてかなり弾ける、とか。他の楽器の経験者だったりすることもありますから、本当にきめ細かく教則本も教える方向も、生徒さん一人づつにきめ細かく対応しないと、満足していただけるレッスンをするためには、教材研究も大切だと思うのこの頃です。
そして、今回のコラムを書いて、カラーの挿絵代金は約400円だとわかりました。
2017.03.27│コラム