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お知らせ

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良い頑張りと悪い頑張り

西武線、[中野区 鷺ノ宮駅]、[杉並区 下井草駅] 近のMYMUSICピアノ教室です!

中央線沿い「阿佐ヶ谷教室」もご贔屓に!
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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
ところで新年早々こんな言い方をしたら身も蓋もなさそうですが、人間は基本楽をしたい生き物だと思います。

 

しかしながら、他の生き物と違って、頑張って何かを成し遂げて喜んだり、または頑張っている姿を見て感動したりします。何の為に頑張るかは人それぞれで、色々なモチベーションがあると思います。ある人の場合はストレス発散だったり、または健康を手に入れる為だったり、高学歴や高収入の為だったり…
 

 

今年も生徒さん達から沢山のお年賀をいただきました。
 

年のはじめの挨拶はからやる気のない人は皆無で、「ピアノを頑張ります!」が定型文です。なかには美術館巡りが楽しみですと一文添えてくださった方も…懲りずに今年も一緒に遊んで下さるつもりみたいです、有難や…
 

ところで、私自身は努力ができない人です。小中学時代から、後一押し頭に詰め込めば世間体が保てる成績になるのにできなかったり、大人になっても今まで体操熱心に取り組んでいたものが、バタッとできなくなったり。
 

不思議ですが、ある程度の許容範囲を超えるとストッパーが効いて全く行動できなくなるようです。世の中にはこのストッパーが付いていない人もいるようで、生活すること自体が困難になるまで頑張る人がいます。
 

 

タチの悪いことに、そういう人に限って努力と精進の賜物が自分の一部であり、それ無くしては自分が維持出来ないと思い込んじゃっていたりします。大抵は若い人です。親や教師の期待と同級生やその保護者の羨望の眼差しを感じれば、手を抜くこともできなくなります。
 

 

優等生的な人ほど、または断れない人ほど、本人が気づかないうちに疲弊していたりするものです。
 

例えば、小中学校の合唱コンクールの伴奏をいつももらってくる子がいました。少しだけですが、生徒さんとしてお付き合いさせていただきましたけど、決して楽譜を見てサラサラと弾けるわけではないのです。白鳥が水面下で一生懸命脚を動かして水面を進むが如く頑張りますが、学校の先生にはそのバタバタ努力している姿は見えません。キチンと期間内に練習して合唱コンクールの練習に間に合うように仕上げてくる、大変便利な人と認識されて、次からもあてにされるようになります。
 

ピアノコンクールで頑張る子も同様です、入り口は割と簡単に金賞が取れたとしても学齢が進むとそうは容易く好成績が取れなくなってきます。コンクール参加、または上位者になることに興味がある保護者の方や指導者がいる環境でピアノを習うと、楽しいとか弾きたい曲に挑戦する、ではないことのためにピアノを練習するようになってしまうかもしれません
 

終わりの見えない努力と報われない努力の強要は、大人でも逃げ出したくなるものです。
 


 

とは言え、頑張ることや我慢することが人生にとって必ずしも害でないのが難しいところです。スタンフォード大学で行われた有名なマシュマロ実験https://ja.m.wikipedia.org/wiki/マシュマロ実験
 

目の前のマシュマロを我慢して食べなかったらご褒美にマシュマロが2個もらえるというゲームで、マシュマロを我慢できた幼児は将来社会的に成功する確率が高くなるという追跡調査が得られたという心理学の実験です。この実験結果のお陰で、幼児期においてはIQより自制心の方が有用であると言われるようになりました。
 

しかしながら、これは幼児期の話なので、一番我慢を教えるのが難しい時期に忍耐力を教え、人の顔色を見て行動できる賢く我慢強い子に「他人の価値観のために頑張らない」ことを教える、のは手こずりそうではあります。けど親や学校の先生と違って、ピアノの先生は一歩引いた目線で接することが出来るかもしれないので、ピアノのレッスンプラスαですけど、子供達の様子を見守もっていきたいと思います。
 
 

大人の生徒さん…皆さんとても優秀で、こっちが見守ってほしいくらいです。年賀状の話に戻って時いますけど、文面的には「昨年同様ご面倒をおかけしますが今年も変わらず宜しくお願い致します!」って感じですね。
 

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