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お知らせ

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ピアノと年齢の重ね方

西武線、[中野区 鷺ノ宮駅]、[杉並区 下井草駅] 近のMYMUSICピアノ教室です!

 

阿佐ヶ谷教室はビルの売却に伴い、区分所有者である私の先生がビルのオーナーさんに売却される運びとなりました。
 

以前は、音楽教室だけでなく、先生の同級生が定期的に集まって意見交換したり勉強会を開いていました。
 

多い時は12、3名の方がお集まりになり、その度にテーブルを出したり椅子を並べたりとセッティングをしたものでした。
 

つい数年前に、集まりで紅一点だった私の先生が「おじさんの世話をみるのが大変」と言って抜けられ、そして5、6人の集まりになり、昨年の12月で3名になったところで集まりは終了となりました。櫛の歯が抜けるように、集まる人数が少なかなってきたのは私も寂しかったのですが、齢91歳を超えてくると、外出も一人だと侭ならなくなるようです。
 

実際、私は先生が歳お召しになる経過をつぶさにみてきました。身体の自由は少なくなり、生活することが本当に大変になり始めるのは80代後半からかなぁ、と思っています。
 

頭がしっかりしていたとしても段取りが悪くなったり、歩けるけど足腰に不安があったり、瞬時に反応できなかったり、柔軟性が失われてとっさに身体が動かない、なんてことは70代でもありますが、それ以上の症状は大抵何か大病の後遺症だったりします。そこを無事故でスルーした健康な人たちを襲う加齢は、御本人も10年前には想像できなかった現象です。健康で過ごした人ほど覚悟が無くて・・・でもご家族が一緒に暮らしていたら問題ないのでしょうけど。
 

話は変わります。現在私は息長く続けられるボディワークとして太極拳を習っています。ご一緒させていただいている方は、60代がチラホラ70代が中心で80代の方もおられます。皆さんまだまだお若くて、精神がお嬢様の時で止まっているようなので、可愛らしい感じの方が多いです。スローな動きでグラグラしない足腰と上半身の使い方やバランス感覚や柔軟性、市井の人がたとえ週一1時間でも数年継続すると‘真面目で感がいい人は絶大な’‘不真面目な人もそれなりに’、体の機能が変化するのは側から見ていると面白いです。
 

先生は多分40〜50代くらい、メチャクチャ口が悪くて、然し乍ら「筋の通った理論」「豊富な経験と知識」と「太極拳が大好き」で「一生懸命に教える姿勢」に、オバサン達も我慢しながら何とかついて行ってるのです。が、彼女達の身体能力は、確かにアップしているようです。その様子を観察していると、健康に過ごせだ場合、加齢の重圧が襲ってくるのは80代後半からのようですし、備えのための何らかのボディワークをしていれば、生活に不自由なく楽しみを享受でき、趣味に邁進する気力をもっと先まで保ち続けることが可能そうです。
 

私の恩師で阿佐ヶ谷教室のオーナーである声楽の先生は90歳になってもお稽古をつけていらっしゃいました。同居のご家族が入院されたことをきっかけにピアノを売却されてしまいましたが、そんなことがなければ教えもやめなかったし、阿佐ヶ谷教室の売却なども話も、もっと先伸ばしになったかもしれません。
 

先生は藤原歌劇団のオペラ歌手でした。6000人以上入る会場や長期の海外公演もこなされてきた強者で、現在でも口は達者で頭はくるくると良く回るし、自立した生活を送る気力や食欲もあります。なので、健康寿命に呼吸や大声!?を出すことは大切だと感じます。しかしながら、一般論ですがマイクを使わない声楽家の現役生活は、アスリートほどではありませんが短く、一生現役のいうわけにはいきません。流石に声も衰えますので教え続ける意欲もなくなります。
 

たくさんある楽器の中で演奏人生が長寿、死ぬまで現役のつもりのプロ演奏家がゴロゴロしているのがピアニストです。なぜだか理由は定かではありませんが、最近になってやっとピアニストの脳や運動機能を解析測定できるようになってきましたので、これから解明されていくのかもしれません。
 

私が今年の1月に行ったコンサート、「ラヴェル:ピアノコンチェルト ト長調」のソリストの‘ホアキン・アチューカロ’はスペイン生まれの現在86歳、ソロリサイタル別日にありました。レコーディングしたばかりのCDの記念リサイタルらしく、ソロリサイタルの演奏曲目は「ショパン24の前奏曲」他のレパートリーも割と血気盛んな感じの曲目が並んでいました。(ソロリサイタルも行きたかったのですが、その頃すっごく寒かったので行かずじまいでした。)
 


 

 

9月25日‘パウル・バドゥラ=スコダ氏’が残念ながらお逝去されました。実は10月22日来日公演を予定されていました。死ねまで現役どころかウィーンから5年ぶりの来日公演を企画されてたのですから、どういう気力の持ち主だったのでしょう。92歳でした。(ご冥福をお祈りします。)
 

ピアニストは座り仕事で、足の筋肉もさほど使わず、うなったり歯ぎしりしたり鼻息が荒い演奏する人もいますが、だからと言って呼吸法が優れているとは思えません。が、優れた演奏家は「体と心をリラックスして演奏する技」を習得している可能性が高いこと(他の楽器より音数が多く、複雑な事を演奏中に行う為、普段から過緊張しないように訓練を積んでいる可能性有り。)座っているので「骨盤が安定し体にねじれを引き起こすことが無いこと」。それが長寿と長い健康寿命に繋がっているのかもしれません。
 

ピアノは何歳まで上達するのか・・とある一説ですが「女性の場合、筋肉の縮小が起こり出す77歳くらいになると、今までの練習量に対して上達の進陟が悪くなったように感じるかも・・・だそうです。
 

「中年になったから子供の時より覚えが悪くなった」「子供さんはもっとすらすら弾けるようになるのでしょう」とお尋ねになる方がいらっしゃいますが、申し訳ないですが小学校5年生の子にはどんな大人でも頭で勝てます、手の筋肉もたくさん付いているし、大きいし、歳をとって関節が硬いので指がくにゃくにゃしません。その上経験値があるだけ器用です。歳のせいにできるのは80歳になってからと腹をくくりましょう。50歳から始めても80歳までには30年のキャリアが積めます。死ぬまで楽しめる数少ない趣味、またはサイドビジネスになるかもです。中高年の皆様、一緒に頑張りましょう。

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