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お知らせ

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読譜上のトラブルについて 後編

西武線、[中野区 鷺ノ宮駅]、[杉並区 下井草駅] 近のMYMUSICピアノ教室です!


 

読譜の問題がピアノ演奏のトラブルになりやすい原因ですが、
 

1)譜面台鍵盤の位置関係、楽譜と手元を一度に見る事ができない。
2)同時発音数が多く、左右の手が違う音形を演奏出来る。
3)大譜表である
 

だと思います。
 

初期導入から、効率良く楽譜を見ながら演奏できるように習慣づける事は、その後の苦労を少なくするために重要です。何故ならこれは私の経験上の話ですが、子供のとき習っていたピアノを、長いブランクの後でもう一回弾きたくなる大人の方の殆どが、楽譜を見ずに鍵盤と手元を見て弾く方法を取らないからです。
 


 

1)について: 陥りがちなトラブルは、楽譜と手元を満遍なく視野に入れるために、首を上下に動かしながら、視線が楽譜と鍵盤を行き来する事です。人は視界や視線を一定に保っている事で、脳が効率的に働きます。(踏み台に乗って高いものを取ろうとした瞬間にバランスを崩しそうになったり、冷蔵庫を開けた瞬間何を取ろうとしたか分からなくなったりは、年齢を重ねていなくても、一度は経験があるはずです。視界が突然変わる、首の向きが変わることで転倒事故が起こるのも同じ理由です。また、グランドピアノの場合は、電子ピアノやアップライトピアノより譜面台が高い位置にあり、特にお子さんの場合、見上げるような感覚で楽譜を見ていると思います。が、それは大人でも同じで、不便を知らず知らずに感じているはずです。)
 

このような癖がトラブルになる人は、フレーズや音楽の内容に関係なく、不規則に楽譜から手元に視線が移ります。練習を積む事により楽譜を覚えるか、又は手の動きと鍵盤の位置を覚えるのですが、完全な暗譜でもないし完璧なブラインドタッチでもない。危うい認知と記憶となりやすく、暗譜した自覚があるにもかかわらず、譜面を立てて本番に臨む傾向があります。また、譜面を立てているにもかかわらず、何処を弾いているのか分からなくなって、次のフレーズが出てこなくなって止まってしまったりします。
 

楽譜と鍵盤を交互に見る事は、演奏に不利な状態を作り出しているだけでなく、鍵盤と楽譜の間を見ている間は、演奏のために何の情報も得られない「空白の時間」を作ってしまいます。また、このようなinputをしている人は、outputが有利になるために必要な「連続した運動として記憶の定着」が難いため、一度つまづくと急に次の音やフレーズがわからなくなる…ような状況に陥りやすいのです。
 


 

2)について: 大抵の楽器は左右の指を使って一音を奏でます。歌や金管木管楽器は、たとえ手が二本あっても、息を出す口が一つなので、単旋律しか演奏できません。弦楽器は、左手で弦を押さえて右手で撥弦する撥弦楽器、弦を抑える左手と擦る右手で音を出す擦弦楽器。ピアノも一種の弦楽器とすると、打弦楽器になります。鍵盤を指で押すと内部のハンマーが弦を叩いて音を出します。ピアノは一本の指で1音演奏できるので、複数の音を一度に一人で奏でる事ができます。左右の手が関連なく動く事を要求される時もあるのです。また、メロディと和声の両方を認知して演奏することも要求されます。
 

3)について: 違う種類の音部記号が、上下に連結した譜表を見ることになる。音域が広くオーケストラの音域と同じ88鍵を操らなくてはいけないため、高音部記号と低音部記号、高音部記号同士、または低音部記号同士の組み合わせ、などのパターンにも対応しなければなりません。
 

なるほどここまで突き詰めてみると、ピアノの楽曲(特にクラシック音楽)を読譜できる事は、大変な能力なのだと思います。単に音符カードやリズムカードをマスターしてどうにかできるものでもないですよね。
 

以上inputのトラブルについて考えてみました。身に覚えがある方が多いと思うのですが、書いている私自身も思い当たる節が沢山あります。
 

それにつけても、つくづくピアノは演奏する事は大変だなぁと思います。クラシック音楽以外でのジャンルでも、ピアノは勉強する事が多くて大変です。
 


 

楽器の音楽的機能に関して、ある楽器がどのような音を出すことを意図して作られているか、あるいは,実際にどのような音を出すことができるかという点から,一般に「リズム楽器」「旋律(メロディ)楽器」「和声(ハーモニー)楽器」の三つに区分できるのですが、ピアノは全ての機能を備えているからです。その分一人だけで充分楽しめる、「お一人様が大好きな人向きな楽器」と言えるのかもしれませんが。
 

最初に話を戻しますと、読譜における悪い習慣を持っている学習者にとっては、その問題を解決し苦手を克服することで、反復練習による学習に比べ飛躍的に上達する可能性があります。今一度、自分の読譜の方法を振り返ってみることも、大切な練習の一環かもしれませんね。

 

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