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お知らせ

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カプースチンについて

ニコライ・カプースチンというロシアの作曲家をご存知でしょうか?10年くらい前から全音などで楽譜が出版される様になると、その「複雑で途轍もなく音数が多い譜面を超高速で弾く自作自演のCD」とともにちょっとしたブームになりました。しかも完全にジャズ語法なのです。このジャズサウンドと「高い山を登らずにはいられない」みたいなテクニック自慢の人には挑戦せずにはいられなさそうですが、やはりクラシックの人がジャズやロックへの理解なく譜面だけを追うと、ポピュラー世界な人が聴くとかなり気持ち悪いサウンドになりますし、そういう演奏もいっぱい聴きました。だから、自分が弾くのならちゃんとジャズの人に評価されたいと思ってきました。ちなみに私はカプースチンのジャズロック系の曲が好きです。 そんな時、モノホンのジャズピアニストの前でカプースチンを演奏する機会があり、「完全なるジャズ、これが書き譜になっているなら、自分も練習のために弾いてみたい」と言っていただきました。 カプースチンの自演の録音を聴くと、発音が根本的に違う様で、だからあの速さで演奏出来るのだと思います。どうしたらあのタッチになるのか!音の強弱があっても、全部の音をノンレガート、しかもマルカートで弾くと上手く真似出来そうだというところまでわかってきました。高速のフレーズと重音をマルカートだけで弾き続けるにはどんな練習が必要か…フランス留学した友人が、現地の先生からパァ✋の状態の指先一本ずつ鍵盤に叩きつけられながら一曲弾いたという話を思い出しました、また自分がA先生のレッスンで手を肩の高さと肘の間くらいに上げてから鍵盤に指一本ずつ叩きつけて超ゆっくりドビュッシーの映像を弾いたのも思い出しました。「牛牛」君という天才ピアニストが6歳でワルトシュタインを弾ける様にするために、お父さんが石版に牛牛君の手を腫れ上がるまで叩きつけた噂話(A先生談)も思い出しました。さぁ自分の指に情けは無用です。情けをかけると効果は半減します。強靭な指を作るには叩きつけられても耐えられる強靭な指関節と指先の痛みに耐えられる強靭な精神が必要な様です。今回の演奏では、カプースチンのファンで多数の曲を弾いているクラシックも素晴らしいけど電子オルガンの演奏者から「あなたの演奏はカプースチンそのものだった」と言っていただけました。 指が強くなったからでしょうか?そもそも本当に指は強くなったのでしょうか?自分の身体を使って人体実験した感が有ります。本当は生徒さんにやってもらって効果があったら自分がやりたいのだけど、生徒さんは先生の人体実験の効果があったところだけ欲しがります。

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