脱力について その2
ハノンやチェルニーの練習曲、練習するのは子供時代・・・。いえいえ大人になってからの方が、練習した後の見返りが想像できるので、MYMUSICではピアノ再開組がコツコツと頑張って弾いています。もちろん子供も練習しますが、子供たちは大好きな曲をたくさん練習したいので、大人よりもエチュードや基礎練習の対してテンションが低いです。でも子供ってなんとなく弾けちゃうんですよね。羨ましいです。脳科学的な本を読んだところ、20歳までと35歳からでは脳の機能が劇的に変わるそうです。すごく納得しました。「なんとなく弾けてしまう」のは若い人の特権だと思います。
新年会まで一週間切った大人の方のレッスンで・・・「ピアノってこんなに楽に弾けるんだって初めて感じました!」って。この方にはスケールを入念にレッスンしているのですが、指を動かし続けると手の甲がだんだん緊張してくる癖があるのです。関節もしっかりしていて、とても機能的な指なのですが、スケールを弾くと緊張する癖が強く出てしまします。なのでご自分では指が回らないと気にしていらっしゃいました。それが「弾き続けながら力が抜けるコツ」を一瞬で掴めたそうです。今までは「レッスンでできるようになったけど家に帰ったら分からなくなる・・」を繰り返しでした。少しづつ積み重ねていた結果でしょう、一気に感覚が分かったそうです。この日は満面の笑みで帰って行かれました。諦めないでコツコツ続けていると、ある日克服して、大きく一歩を踏み出せるのですね。私も自分の課題に対しチャレンジし続けようと思います。
2016.01.25│コラム