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お知らせ

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指の強化

わ先日のブログの続きっぽいですね。実の所、私はどちらかというと、指が弱くて不便をしていました。私が不便に感じていた「指が弱さ」を一言で言いますと「指の筋力の無さ」です。だから、音がペシャッとして鳴りも悪かったと思います。

 

 

 

    卒業後、近所に住んでいる武蔵野音大のピアノ科の先生に習ってみました。その先生の門下で留学して帰ってきたとても演奏能力が高い生徒さんがいらしたのです。それで私も期待して師事することしたのですが…実はこの先生は自分の生徒を学外で「 御木本メソッド」通わせていたのです。基礎訓練を外注していたことが判明したので、私も御木本メソッドの本を読んだり、御木本に通っていた友人に内容を聞いて、少しばかりかじってみました。  

 

 

 

  御木本先生は会社社長夫人として忙しく過ごす傍ら、ご自分もピアニストとしてご活躍されました。時間の無い中で、ピアニストとしての技量を保つために「スキマ時間」を利用し、『ピアノの前に居なくても練習出来るように(または、ピアノを弾くための訓練として)、発案したプラクティス』の集大成が、数々のトレーニングマシンを備えた『フィットネスクラブのジム』みたいなレッスン室になっちゃったのかな?(実際に通っていた友人は、「マシンだらけだった…」と言ってました。)と先生の著書を読んで思いました。

 

 

先生は手が小さかったそうで、そのことも勇気付けられ、またとても参考になりました。     さっそくトレーニングボードを購入して、友人が夜な夜なテレビを見ながら下宿先で寂しく繰り返した「練習」も教えてもらって試してみました。御木本メソッドは指の強化だけでなく独立して動くことも訓練されます。昔のピシュナーの、思い出がよぎる中、「手前勝手な解釈の下に適当に取り組んだプラクティス」の結果、本当に指は強化されました(あくまでも本人比ですが)。指の分離にもいい訓練になりましたし、そういう意識が出来だけでもよかったです。

 

 

 

         yjimage       

  お陰様で「どこの熊男が弾いているかと思ったら、長尾さんだった」と驚かれたことがあるくらい音量は出るようになりました。 私の経験ですが、単純に指の強化だけ考えれば、意外と簡単に成し遂げられるようです。なぜ指が強い方がピアノが弾きやすいかといえば、強くなった為に力を抜いて弾くことができ、楽に弾ける分、細かいコントロールがし易いからです。音量が豊かになったのは、指が強くなったからだけでなく、以前より脱力出来るようになった相乗効果かもしれません。    

 

 

 

 

「強く速く弾けること」なのか「自分の思い通りに隅々までコントロールされた発音が出来ること」なのか。目指ざす方向が違うと、同じ指のプラクティスでも、方法や方向性が全然違ってきます。勿論結果も… 指の強化が音楽的なテクニックにどう結びつくかは、その人次第なのかなぁと思います。決して指が強いだけでハッピーにピアノが弾けるわけではないからです。      

 

Unknown

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