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お知らせ

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ソルフェージュで幸せになれる?

ピアノを弾くと脳活になるというのはよく言われています。確かに普段の生活をで5指をバラバラで使うことはあまりないので、成長過程の子供達には、とても良いと思います。手先が器用になるだけでなく、手や指の筋肉がしっかりすることで脳にはものすごい刺激を与えるからです。      

 

 

 

 

音楽をするというのは、聴覚もフル活動です。ソルフェージュ能力について「絶対音感を持たせる」ことにフォーカスしてしまうそうですが、実際は「相対音感」をきちんとつけることが重要です。「絶対音感」は一つ一つの音を覚えて判断するのでとても便利です。「相対音感」はそれに比べてアナログですが、聴いた音を基準に相対的に音高を判断するので、実は、「絶対音感」はなくてもいいけど、「相対音感」を持ってない方がよっぽど困ります。「相対音感」がもし無かったら・・・心配は無用です。音楽を聴いて楽しむことができるなら絶対に「相対音感」を持っています。      

 

 

 

 

 

鍵盤楽器に小さい頃から触れていると「絶対音感」は付きやすいです。でも、同じ保育園から同じ小学校に上がって、MYMUSICのグループレッスンでピアノを習った・・・という、ほぼ同じ音楽環境でも、「相対音感」が強い子と「絶対音感」を強く感じる子がいたりするのです。    

 

 

 

 

私事ですが・・・    

 

 

受験生の時、高校のソルフェージュの時間や予備校では「絶対音感」に頼っていました。ピアノで弾いた音を「聴き取って、正確に楽譜に書く、覚えて書く」「初見の楽譜(特に無調の)を正確に歌う」は「相対音感」しかない人には不利です。ひねった問題が続出、「相対音感」の人たちは劣等生にされていました。  

 

 

 

 

ところがピアノ科を受験する人はかなりの数の人が「絶対音感」を持っていて、対して歌科を受験する人はあんまり持っていない・・な感じなので、受験競争で「絶対音感」が物凄い有利になるとの話は聞きませんでした。実際に私の受けた国立音楽大学音大は「歌科」のレベルが高く、そこに合わせて試験が作られていたので、非常にメロディックな課題ばかりで「相対音感」で十分対応できました。時間が余りすぎて試験時間に寝ていた記憶があります。    

 

 

 

 

プロ?になってお仕事をすると移調に便利な「相対音感」に頼るようになりました。夜店(よる営業する飲食店)や結婚披露宴のでお客さんに歌の伴奏を頼まれた時は素人さんのキーに合わせてその場で移調しなければなりません。「相対音感」が弱かったら絶体絶命になっていました。  

 

 

 

 

子供の時から始まって、高校受験から大学受験に至るまで、ソルフェージュの時間は「訓練」でした。すごくつまらなかった・・・  

 

 

 

 

楽器を弾いて指を動かして音を出す・・運動神経と聴覚が結びつくので、楽器を演奏していると、ただ楽曲を耳から聴くのではないダイレクトな刺激になります。だから脳がとても「快」な状態になって、楽しいのだと思うのです。本来なら「ソルフェージュの能力」は音楽を聴いてハッピーになるために高くするべきものだと思います。   だから、ソルフェージュのレッスンは「音を聴き分ける訓練」でなく、楽しくなる、幸せにつながる時間にしたいです。短いレッスンの時間でどれだけ出来るのか、先生の腕の見せ所かもしれません。

 

 

 

 

 

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