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新年会のご案内

年末恒例のクリスマス会が、年明けの新年会にずれてしまいました。1月17日に新年会を行います。内容はクリスマス会と同様、サロンコンサート付き軽食パーティです。MYMUSICの生徒さんでなくても参加できます。どうぞご興味のある方ご参加お待ちしています。新規の方は、電話より確実なので、お問い合わせフォームからご連絡下さい。 1月17日スペースオブバイフオー13時開演予定 http://www.ofbyfor.net/ 三鷹か吉祥寺からバス15分くらいで、ちょっと不便ですが、着いてしまったら天国です。音響の良い趣のあるスタジオと素敵ピアノ、オーナー様の暖かい心遣いと絶品のお料理が待っています。

シューベルト2

シューベルトソナタD664.の一楽章をU先生のレッスンに持って行きました。先生は「なんでシューベルト?」と不思議そうです。譜読みしたばかりの、然程弾き込んでいない私の演奏を聴いて「変わった弾き方ですね、普通もっと歌いあげたりするけど淡々としてるし、それからブレスが有りますね。」と言われました。

ピアノだと過剰に歌いあげる演奏が多いらしいです。歌の先生からドイツリートに関して耳タコになっている話のお陰で、自然とリートっぽい演奏表現が身についていたらしいです。ブレスに関しては、ピアノの場合息の表現をする人は珍しいと言われました。私が声楽も続けている事を話すと驚かれていました。単旋律の歌と違い、ブレスに関しては声部ごとに色々なタイミングで合わせなければならないのが難しいし、何よりカノンになっている部分は本当に弾きにくいです!と訴えると、それだけポリフォニー的に作られているのですね、との事でした。また、シューベルト の瞬間湯沸かし器的なところの表現が難しいです!と言いますと、先生は笑ってそんなところもありますね〜と仰られました。U先生は抑制の効いた伝統的な演奏をされる方です。私のこの日の演奏は好感を持っていただけたようです。

シューベルトは幼い頃の思い出と共にあります。のど自慢でクラシック好きの父親がドイツリートを良く聴いていました。シューベルトの歌曲を聴くと、家でゴロ寝をしている若い頃の父親の映像が出てきます。自分の勉強した垢が付いていない分鮮明です。

シューベルト

シューベルトは私にとって縁が遠い作曲家でした。ピアノ曲は本番にかけたこともなかったし、歌曲ときたら・・・大学受験から一筋に習っている歌のT先生は、根っからのオペラ歌手でプッチーニやヴェルディのアリアを教えるのがお好きです。声楽は、コーリューブンゲンからはじまってコンコーネ、サルバトーレマルケージ、イタリア歌曲集、トスティ、ドナウデイなど、イタリア歌曲に慣れ親しんだ後は、オペラアリア中心で、ドイツリートの勉強は覚えている限り1、2曲で曲名すら覚えていませんし、もちろんシューベルトをきちんと歌った記憶もありません。大学ではドイツ語が必修でしたが、数を3までしか数えられなくても単位が取れてしまって、ドイツ語に疎いのも心の壁になっています。ベートーヴェンもドイツ語脳が無いと弾けないのだと思いますが、そんな事を考える前に高校と大学の受験で弾いてしまいました。 シューベルトのピアノ曲は歌ものだと思います。歌の中でもドイツリートと同じ感覚で、お芝居をしてしまってもいけないし、激情を歌い上げるような感じでも無いと思うんです。どちらかといえば、美しい道に咲く花々をそっと愛でるような自然な感情を乗せるのが素敵なんだと思います。 ところでA先生に「ロマン派は弾かないのですか、このままだと手がカプースチンになってしまいます、レパートリーにシューベルトを入れて下さい」と。で選曲をはじめました。最初A先生は遺作のソナタを勧められましたが、子供の頃若い番号のソナタを一曲目弾いただけなのに2曲目が遺作というのも、なんだかもう終わっちゃうみたいなんで止めました。その後先生からは、私の身の丈に合うだろうと「即興曲」を勧められていましたが(遺作のソナタは荷が重いと思われたんでしょう)、それも自分的には身の丈ではなかったので、中学生高校生の頃好きだったソナタ、結局は遺作なんですが、もう一曲好きだったソナタを思い出しました。A先生にお伺いのメールをすると「イベール 物語」の時は返信に3日かかったGOサインが秒殺で返ってきました。 久しぶりにこの曲を聴いたり弾いてみると、カプースチンとは対極にあるように感じます。シューベルトとどのようにして親密⁈になるか、なれるのか、とても楽しみです。

カプースチンについて

ニコライ・カプースチンというロシアの作曲家をご存知でしょうか?10年くらい前から全音などで楽譜が出版される様になると、その「複雑で途轍もなく音数が多い譜面を超高速で弾く自作自演のCD」とともにちょっとしたブームになりました。しかも完全にジャズ語法なのです。このジャズサウンドと「高い山を登らずにはいられない」みたいなテクニック自慢の人には挑戦せずにはいられなさそうですが、やはりクラシックの人がジャズやロックへの理解なく譜面だけを追うと、ポピュラー世界な人が聴くとかなり気持ち悪いサウンドになりますし、そういう演奏もいっぱい聴きました。だから、自分が弾くのならちゃんとジャズの人に評価されたいと思ってきました。ちなみに私はカプースチンのジャズロック系の曲が好きです。 そんな時、モノホンのジャズピアニストの前でカプースチンを演奏する機会があり、「完全なるジャズ、これが書き譜になっているなら、自分も練習のために弾いてみたい」と言っていただきました。 カプースチンの自演の録音を聴くと、発音が根本的に違う様で、だからあの速さで演奏出来るのだと思います。どうしたらあのタッチになるのか!音の強弱があっても、全部の音をノンレガート、しかもマルカートで弾くと上手く真似出来そうだというところまでわかってきました。高速のフレーズと重音をマルカートだけで弾き続けるにはどんな練習が必要か…フランス留学した友人が、現地の先生からパァ✋の状態の指先一本ずつ鍵盤に叩きつけられながら一曲弾いたという話を思い出しました、また自分がA先生のレッスンで手を肩の高さと肘の間くらいに上げてから鍵盤に指一本ずつ叩きつけて超ゆっくりドビュッシーの映像を弾いたのも思い出しました。「牛牛」君という天才ピアニストが6歳でワルトシュタインを弾ける様にするために、お父さんが石版に牛牛君の手を腫れ上がるまで叩きつけた噂話(A先生談)も思い出しました。さぁ自分の指に情けは無用です。情けをかけると効果は半減します。強靭な指を作るには叩きつけられても耐えられる強靭な指関節と指先の痛みに耐えられる強靭な精神が必要な様です。今回の演奏では、カプースチンのファンで多数の曲を弾いているクラシックも素晴らしいけど電子オルガンの演奏者から「あなたの演奏はカプースチンそのものだった」と言っていただけました。 指が強くなったからでしょうか?そもそも本当に指は強くなったのでしょうか?自分の身体を使って人体実験した感が有ります。本当は生徒さんにやってもらって効果があったら自分がやりたいのだけど、生徒さんは先生の人体実験の効果があったところだけ欲しがります。

山の神仏を見てきました

先週ですが三井記念美術館に、生徒さんと行って来ました。午前中にレッスンを済まして午後から待ち合わせして出掛けるというパターンで、木曜が多いので木曜以外の生徒さんからは通称「木曜会」と言われています。この日は日本独特の山岳信仰、修験道や祀られている神仏を観て来ました。 役行者という実在する人物は、修行の末に物凄い能力を身につけて、鬼を従え日本中の山を開き川に橋を架けたそうです。平安時代には山岳信仰が大流行して、貴族は写経しては山の頂上に埋めに行ったそうで、藤原道長直筆の写経も豪華な円筒と共に展示されていました。因みに山岳信仰の象徴といえば、片足で踏ん張っているあの蔵王権現ですよね。   残念ながらこちらの展示は終了していましたが、物凄い数の蔵王権現がいました。修験道の聖地、金峯山寺や役行者が山腹に投げ入れて建立したと伝えられている投入堂のある三佛寺を中心に修験の世界を紹介していましたが、修験道とは山伏の修行で、奈良の吉野に行けば今でも装束一セット揃えて購入出来るそうです。 何とも珍しいものを見た後、COREDO室町3で和菓子をカウンターでいただいてきました。こちらは一週間前にFacebookにアップしました。この時間差は何なんでしょう。花より団子と言いますが、仏や修行より甘味なのは女子ならしょうがないですね。

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