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クリスタルボウル体験談

 

西武線、[中野区 鷺ノ宮駅]、[杉並区 下井草駅] 近のMYMUSICピアノ教室です!

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クリスタルボウルという楽器、ご存知でしょうか?古代アトランティスの時代にヒーリングに使われていたという伝説が残っている楽器です。対照的な感じがしますが、工業製品「石英ルツボ」を叩いたところ素晴らしい音がしたので楽器に転用した・・・と言う話を詳しく紹介しているサイトもあります。元来はシリコンクリスタルを培養する器なのだそうです。上の写真が楽器としての「クリスタルボウル」したの写真が「石英ルツボ」です。見た目はそっくりですね。
 

「石英ルツボの写真」エレクトロニクス産業の根幹ともいえる半導体デバイスは、シリコン単結晶を薄くスライスして出来るシリコンウエーハの上に微細な電子回路を形成して作られています。シリコン単結晶は、様々なエレクトロニクス製品に使われる半導体デバイスの出発点となる重要な材料と言えます。このシリコン単結晶は、ポリシリコンとも呼ばれる高純度多結晶シリコンを石英ルツボに充填し、引き上げ機の中で、およそ1500度に加熱・溶融して育成されます。 つまり石英ルツボはシリコン単結晶を作る過程において、溶融シリコンを高純度に保持する最適な容器なのです。JAPAN SUPER QUARTZ社


 

クリスタルボウルにはいろいろな種類がありました。乳白色の大きな寸胴のような「フロスティッド」99.9パーセントが粉砕された水晶でできていています。濁っているのは水分が含有されているからです。その後水晶100パーセントのクリアータイプや鉱物を混ぜたりコーティングした「アルケミー」が開発されました。
 

「アルケミー」


 

「クリアー」


 

CD本を購入して興味ができたのでしたが、なんと友人が「ピアノとクリスタルボウルの演奏会」を開くと言うので、昨年末の真夏、かんかん照りの青梅のカフェまで聴きに行きました。その時はアルケミーでしたが、中が空洞のスティックで鳴らす音は、想像と違ってかなり空虚なものでした。それで、例のCD本の演奏者自ら開く演奏会を聴きに行くことにしました。楽器は「フロスティド」です。楽器としてものが違うと思いました。それでちょっとずつ自分も通ったり養成コースに参加したりしてきました。
 

他のと聞き比べしていないのですが、どうも評判がいいらしいです。永田氏の著作本のCDでは一番いいかもしれません。


 

7つのボウルはそれぞれ「ドレミファソラシ」に対応しています。チャクラ対応セットだそうで、(対応していないクリスタルボウルもあることを最近知りました)ハ長調の音階に準じているように、第一チャクラから第七チャクラまで、7つのボウルがそれぞれ対応しているのだそうです。先だって聴きに行ったクリスタルボウルはただ綺麗な音がします程度でしたが、ここの先生や演奏会前に楽器を鳴らしながら説明をする前座の演奏者の方の音は青梅できたのとは段違いだったのを聴いて、自分も演奏を体験するのなら自己流はヤメておいたほうがいいし、とりあえずこの一番寸胴で原始的な「フロスティド」を教えてもらおうと思いました。
 

一般的なクリスタルボウル。楽器のクリスタルボウルは食べ物を入れてはいけません。タバコの煙も弱いらしいです。が、猫が入るのは大丈夫なのだそうですが、猫鍋の代用にされないように自宅に置くときは注意が必要です。


 

奏法の主は「スティックで叩く」「ゴムマレットで回す」です。腕は2本しかないので同時発音数は2音、演奏すること自体は単純です。ただし美しい音を出すのは練習と少々経験が必要です。
 

私は筋がいい方でした。ピアノ応用が利くからです。腕の使い方や全身の動かし方はピアノも打楽器に近いところがあります。音に対する集中力やソルフェージュ能力は、今までのピアノや音楽経験で培われていました。・・・というわけで初級から上級コースまで、演奏の部分は他の人より体も楽だし苦労もしなくて上手に通り抜けてきました。
 

クリスタルボウルは打楽器です。一つ鳴らしてはその次のボウルを鳴らすの繰り返しですので、ややもすると音のつながりが無くなってしまい、メロディーに聴こえなくなります。一回スティックで鳴らすと残響は30秒以上、マレットで回すと60秒ほど音が止まらないので、鳴らす間隔を詰めてフレーズを作ると、ペダルを踏みすぎたみたいになって音が重なりすぎてしまいます。音をつなげてメロディーが奏でられるようにするのには、ちょっとしたコツがありました。それは楽譜の見方と体の動かし方です。
 

クリスタルボウルの楽譜は鳴らすボウルを数字で、奏法を独特の記号で記されています。一つづつ見ていくのでなくて、「ワンフレーズを一度に見る」こと。一度に見たフレーズの動きを「演奏時の動作をイメージできるようにする」こと。楽譜から目が離れるとその瞬間にせっかく見て覚えたは筈の記憶が飛んでしまうのは、ピアノと同様です。体の動きに触らないように「上手に楽譜を見ること」以上。実技試験については良い評価をもらって、上級コースを修了しました。
 

ところで、ピアノのレッスンに持ち帰ってレッスンしてみました。『譜読みができて音もわかっているのに、音楽が流れなくて停滞してしまいます』が主訴の患者さん、もとい生徒さんが、なんと上級コース終了後第一回目の生徒さんとして現れたのです。「演奏時の動作をイメージできるようにする」はピアノの場合「フレーズから感じるイメージを動作で覚える」に置き換えてみました。「手を上下左右に動かす」「手のひらを動かす」「腕を振ってみる」など、ピアノの前に腰掛けた状態でもできる軽い動作を、フレーズごとイメージを自分の視覚で認知するように動かしてみると記憶も定着しやすいし、執念深く練習しなくてもあっという間に音楽が流れてきて、体の緊張も取れました。
 

色々応用のできて学ぶところの多いクリスタルボウルですが、演奏者として活動するまではもうちょっと勉強が必要なようです。ピアノ+αになるように自分も成長できたらいいなぁと思っています。演奏する機会がありましたらぜひ御贔屓ににお願いいたします。
 

 

 

 

短い時間の使い方2

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白い方のレオくんが亡くなってしまいました。私にとってはベストフレンド、片時も離れず過ごしていた彼を失ったのは辛いことです。
 

1月末から始まった彼の闘病生活。レオ君の介護がマックスになったタイミングで実母が倒れて入院手術と、この4月5月は怒涛の様でした。お陰様で実母は復活の兆し、順調に回復して来ています。
 


 

この期間、自分の練習ために集中出来る時間が細切れで、少しでも進歩するためには心の持ち様や練習の仕方などの工夫が必要だと感じながら、ピアノに向き合って来ました。今回はその経験を描こうかなぁと思っています。
 

 
 

まずは、古い馴染みのある曲でなく、今まで聴いたことがなかった知らない曲に取り組んでみました。前のコラムで書いた理由と、他新曲だと馴染んだ曲を弾くより集中力が必要なので、時間が細切れでも練習が進むかなぁと思ったからです。
 

私はどちらかというと読譜が遅いので、効率よく譜読みできる様に工夫もしています。両手で弾くだけでなくて、必要なテクニック感じが掴めたら楽譜にしがみつかなくても良い様な方法を考えます。
 

例えば、手や腕の動きがスムーズになる様にその部分に必要なテクニックのみ集中して練習します。同じ様な音形を拾ったり、簡素化したり複雑化したものをアレンジして即興的に弾いたりして動きに慣れます。跳躍やアルペジオは片手でかなり早く弾ける様に準備しておきます。(U先生仕込みです)そんな事をしているうちに、その部分は暗譜も自然と出来るし、慣れたところからプラインドタッチでも弾ける様になってきます。(私はブラインドタッチが苦手です)
 

かける時間は一項目。5分から10分ほどでも、目標と目的がハッキリしていれば、隙間時間を有効活用出来るのです。大切なのは、例えば「出かける5分前」でも練習を諦めない気持ちみたいです。
 


 

こんな時は選曲も大切ですよね。気分が落ちる中での練習なので鬱々しない様に、暗かったり深刻な曲調でなくてあんまり内容がない…と言ったら語弊がありますが、ただ綺麗な曲を選びました。それでリストの巡礼から選んだのですが、私は指の滑舌がいい方なので、装飾的なパッセージはそこまで苦労しないだろうと思い、超絶技巧でなくチョイ難しいテクニックが続く曲にしてみました。
 

「音数が多く、真っ黒くみえるような譜面よりは、ほどほどに余白がある感じ」で、自分が苦手としているテクニックやこれから初めて練習する要素が多くなくて、「過去の経験が生かせそうな曲」、「少し頑張れば譜読みが終わりそうなページ数」で選んだのが上手くいった要因ではないかと思います。
 


 

レオくんが治るかもしれないという淡い期待を持ちながらも、逝ってしまうかもしれないと思いながらも・・・いつまで続くのかわからない介護の時間を、自分の鍛錬になるべく支障がないように過ごすため実践したことを書きました。
 

レオくんは5月22日の未明にこの世を去ってしまいました。8歳と6ヶ月でした。
 

彼は最初に調子が悪くなってきた時、とても不安だったのでしょう。身体の自由が効いていた間は、私から片時も離れようとしませんでした。生徒さんが来てもレッスン室から出ようとしないで、大好きな生徒さんや安心できる生徒さんの演奏を一緒に聴いていました。ベッドで寝付くようになっても、人の大好きな彼はチョロチョロ出てきては、小さな生徒さんが入室退室するのを見に来ていました。徘徊が始まってケージに入れましたが、レッスン室のそば、皆さんの気配やケージのそばで話す声がする・・・そんな雰囲気が彼を救いになっていたと思います。
 


 

レオが亡くなって荼毘に付す前の短い時間にもお花を持って最後のお別れをしてくれた生徒さんがいらっしゃいました。生徒さんの送り向かいするために通ってこられた、それも5年ほど前の事なのに、わざわざお花を持ってきてくださった保護者の方がいらっしゃいました。皆さんに可愛がってもらえて愛されて、短い人生かもしれませんが、今頃満足しているのではないかと思います。これを書いている間も涙が止まりません。
 

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