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コラム

発表会の色々

西武線、[中野区 鷺ノ宮駅]、[杉並区 下井草駅] 近のMYMUSICピアノ教室です!

中央線沿い「阿佐ヶ谷教室」もご贔屓に!
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さわらび会の総合練習会が無事終わって気が抜けたところで、上田先生のレッスンに行きました。この週末に上田門下生発表会があるので、先生は張り切ってレッスンを入れてくれたのです。もう一人の先生とは偉い違いです。
 

上田先生は、出演者希望者が多いだろう大人の生徒さんだけの発表会を予定していました。ところが会場を取って蓋を開けてみたら生徒さんから結構NGが出てしまい、…というわけで出来れば出演をお願いしますっ!と言われたんですけど、なんと”さわらび会”の前日でした。先生も申し訳なさそう…
 

演奏時間は15分までなので、小人と森の前に3つの演奏会用エチュードから「軽やかさ」を冒頭に加えることにしました。弾き始めの音数が少ないしタラタラした出で、エンジンが掛かりにくい本番の1発目には与し易いからです。
 

…というわけで、二日連続発表会となってしまいました。
 


 

土曜日の昼下がり、武蔵小金井駅近くのさくらホールに向かいました。晴天にも恵まれてぶらぶらとピアノを弾きに行くには最高です。しかし4月末だというのに暑い。
 

実はプログラム半分くらい、上田先生のお知り合いのピアニストとご友人様でした。先生からは「人数が少ないので、写真もお花もつけられなくて…」と言われていました。先生への謝礼分くらいの儲けが出るのか心配したのですが、そこはしっかり取ったとの事です。
 

謝礼の話が出たところで四方山話。
 

発表会の在り方は先生の考え方によって様々です。
 

保護者会に当日の雑用を丸投げして大規模な発表会を行う「さわらび会」。金庫番の保護者会から先生への謝礼もしっかり出ますし、先生も全員生徒の前で演奏します。
 

私の友人で、チョット見栄っ張りでこだわりの強い先生は、自腹を切ることになったとしても、お金がかかっても洒落たホールを借りて調律までキチンとします。時にはピアノを二台借りてデュオの会もしています。先生の魅力とレッスン室のリッチやゴージャスさもおもない、個人の教室としてはとても生徒数が多いです。
 

MY MUSICの発表会は生徒保護者会が会計と雑用を引き受けてくれています。先生は先生にしかできない仕事、指導とプログラム、講師演奏に集中してください、との事です。私は謝礼はいただかず、かかった実費のみ会費からいただいています。会費も会の世話役さんに決めていただいたいます。赤字にはならないようにしてもらっていますので、少しずつ積み上がっています。毎回の謝礼はないのですが、退職した時に退職金になってくれるのでは.と最近薄く期待しはじめています。笑
 

発表会も先生の考え方と集まった生徒さんの年齢で(参加希望者が多い時に、大人の会と子供の会で分ける先生もいます)全然違った雰囲気になります。緊張の中も楽しい弾き合い会であることには変わりはありませんが。
 


 

講師演奏についても考え方は色々です。さわらび会は教室に集う生徒さんと先生が一緒に演奏する会です。先生が生徒さんと同じ土俵に乗るのはかなり勇気と自信がいります。さわらび会の先生方は演奏者として一流ですが自分のリサイタルや演奏の仕事のときと比べ物にならないくらい緊張するのだそうです。私が昔師事したことのあった先生は、ピアノソロを講師演奏で生徒さんの後に演奏するなんて絶対あり得ない!と言っていました。
 

または、「生徒さんの発表会なのだから先生は弾かなくていい。当日は演奏に集中出来ないし。別の機会を設けて生徒さんに聴いて貰えばいい」という考えもあります。確かに年中リサイタルを開催されているような大先生ならそれでも皆納得でしょうね。
 

ある先生は「”なんで先生は弾かないんですか”と無責任に言われてたので頭にきて”発表会の雑用や指導に追われ練習時間を確保出来ず、当日は主催者なので朝から走り回ってピアノにも全く触れず、身体も頭も疲れきった状態の先生のボロボロのカスみたいな演奏を、発表会の最後に聴きたいですか?”と言ってやった。」ですって。素敵な友人なのですけど、本人曰く突然キレる傾向があるそうです。相当虫の居所がわるかったんでしょうね。
 

上記の理由で、友人の多くはゲストを呼んで弾いてもらったり、連弾やアンサンブルにしてソロを避ける傾向が強いです。私はそういうところに出かけては稼がせてもらっています。
 

私自身は連弾などアンサンブルの練習もかえって面倒だし、先生は弾かないんですか?と尋ねられて言い訳を考えるのも面倒なので、サッサとソロを弾いて終わらせています。発表会の上田先生は、なんとなく弾きた素ぶりで、一言二言語った後にサラサラと演奏されます。有森先生も上田先生もピアノを人前で弾くことの敷居が低そうです。
 

・・・と言うわけで、私は講師演奏する派で、初披露の曲を持っていくのでとてもワクワク楽しいです。教室の求心力は何だかんだと言っても講師演奏なので、やり甲斐があります。
 

私が発表会で弾くのは、一生徒として参加かゲスト演奏、または講師として演奏、の三パターンですけど、試し弾きから長いウェーディングの末に本番演奏するのは変わらないので、指慣らし無くて突然弾く緊張はいつも変わりません。私も有森先生や上田先生同様にサラサラと人前で弾ける体質になりたいです。が、MYMUSICの生徒さんや保護者様、ゲストの面々には、楽勝そうに見えているようです。
 


 

話は戻ります。さくらホールは大手楽器店&音楽教室のホールです。楽器と楽譜売り場の奥にある比較的小さなホールで、舞台の袖に次の演奏者が待つスペースもあります。ちなみに二階のレッスンスペースでトイレなどはそちらを使わせてもらいました。
 

5分ほどの試し弾きの感触は何と無く弾きにくいかな?です。ピアノを弾く人は練習し慣れたマイ楽器で本番に臨めません。極たまに、マイグランドピアノと調律師と心療カウンセラー(あがり症対策のため)をワールドツアーの本番に、飛行機に乗せて飛び回る”超一流ピアニスト”もいますけど、一般的には連れて歩けるのは調律師までです。
 

というわけで、人々からはお決まりの”本番のピアノへの文句”がはじまりました。ピアノへの不満は1.タッチの感覚、鍵盤の深さやレスポンス。2.ペダルの使い勝手。3.自分への音の聴こえ方。です。そのように本番がうまく弾けなくてもいいように最初に言い訳をしてから本番に入ります。
 

今回は大人の生徒さんだけの演奏会です。年の若い人に聴かれないので責任感とかが皆無でした。(子供は大人の演奏を聴いて、将来あんなドレスを着てピアノを演奏したい・・・などの夢を抱くので、年長者はドレス、振舞い、演奏全てにおいて子供の夢を潰さないようにする責任があります。)
 

順番に死刑台?!に上がることを抜きにすれば、発表会は大変楽しい催しです。この機会でしか会えない同じ先生をよしと決めてついて言っている同僚たちと近況話し合い、次に向かう意欲を高め合う機会にもなります。
 

実は大人の生徒さんでショパンのバラード4番を演奏された方。もともと保護者で子供のレッスンについて行っての発表会で、私の‘32のヴァリエーション・ベートーヴェン’を聴いて、自分も再び弾きたいと思われたそうです。寒気がする感動だったそうで、それでショパンのバラ4はすごすぎます。上田先生曰、あのヴァリエーションの最後の2つのヴァリエーションはモーツアルトのドン・ジョバンニの墓場のシーンを基にしている・・・だったので上田先生の「音楽性」と「確実に生徒に教える導力」のお陰で寒気がしたかもしれません。
 

というわけで、生徒一同滞りなく弾き終えて、先生が呼んできた方々の素晴らしい演奏を聴いて、そして終演後に楽器店のドアのところに溜まって、再び本日のピアノの悪口を言い、普段通りに弾けなかった恨み辛みを語り合い、そして次の機会の再会を誓い合います。
そしてさっさと帰途について、発表会の1日目は終わりました。
 

リサイタルの勧め1

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4月の後半から5月上旬までリハや本番の演奏が続きました。まずは「さわらび会」。 「さわらび会」は故・田沢恵巳子先生が育てた音楽家のネットワーク、 プロの演奏家や作曲家、ボランティア演奏を続ける者、ヴァイオリンやピアノ教師、趣味としてピアノや弦楽器を楽しむ者… が演奏する音楽会なのだそうです。
 

歴史が古く今年で52回目の演奏会です。年少の生徒さんたちのレベルの高さにも驚かされますが、中学生高校生とプログラムが進むにつれて、どんどん難易度の高い楽曲、桐朋学園大学音学学部に進まれる方が多いようで、音大生も参加されることが多い、とハイレベルな演奏が続きます。最後の休憩後は、教室の卒業生と言ってもプロの演奏家や音楽大学の准教授をされているような講師の演奏になりますが、社会人はこのグループに入れられるようになってしまい、私の出番もこのグループのなかに・・・何故私がこの会に参加することになったかといえば、師事している有森直樹先生がこの門下で育ち毎年参加されるので、先生とパックで出演させてもらっているのです。私の出番は「演奏」と最後に舞台に並ばれて挨拶される先生に「花束贈呈係」です。小学生以下と見受けられる可愛らしい生徒さんに混ざって先生に花束を贈呈する。・・・という大役を仰せつかっています。
 

4月22日はピアノの西原直子先生とヴァイオリンの田澤先生に演奏を聴いて貰い、且つ演奏時間を測るためのリハーサルの日でした。
 

演奏はプログラム順で事前に演奏するピアノに触れることなくいきなり弾かなければならないです。これがまた、毎年すごく緊張するのです。全員弾き終わったら大テーブルを出して先生からの講評をもらいます。田澤先生はピアノの楽曲にも詳しく西原先生は当たり前ですけどピアノご専門で、その上有森先生まで揃っていて失敗したら身の置きどころがありません。・・・が今年は異変が起こっていました。有森師匠がさわらび会自体を欠席されるそうなのです。
 

発表会に先生不在・・・?!生徒だけ出るの?
 

今年はリストの2つの演奏会ようエチュードから「森のざわめき」「小人も踊り」を演奏します。両曲とも有森先生のチョイス、しかも「小人の踊り」は弾いたことが無い曲なのに有森先生からの指示でMYMUSICの演奏会の後に慌てて譜読みからはじめたのです。それなのに・・・でも例年いくらべて気楽です。
 

リハーサルの演奏は大事故なく済みました。が、ヴァイオリンを習ってる息子さんの伴奏で付いてきている長年の友人で‘優秀なピアニストの友人’にも聴かれてしまいました。この場で貶すわけにもいかなかったのでしょうが「長尾さんのリスト、よかったよ」と言ってもらえて嬉しかったです。彼女はもう一人の師匠である上田敏氏とハンガリー国立リスト音楽院で一緒に学んだ中で、これも全くの偶然でしたが、さわらび会での再会も全くの偶然!(私の高校時代の先生もハンガリー国立リスト音楽院卒だったので、大人になっても所謂芸大系の先生国立音楽大学音大の古い先生もですけど、相性がイマイチなんですね。上田先生師事出来て本当によかったと思っています。)
 

演奏後は大テーブルを囲んで講評が始まるかと思いきや、両先生共に脱力系で「お茶にしましょう」と言った後難しい話は一切無し。私の後に演奏されていつも懇意にさせてもらっている「はぐどばん」というJAZZバンドのpiano萩野仁志先生(実は耳鼻咽頭科の先生であられます)と拍子抜けしたね、と話すくらい穏やかにリハーサルは終りました。

 

萩野先生は、リハの前日に「吉祥寺SOMETIME」でライブだったので、リハに現れた時はビックリでしたけど、一人きりで参加するのでなく多少気も紛れて助かりました。
 

イラストレーターの Tea さんの作品です 。 はぐどばん アコースティックバージョン piano萩野仁志 bass安田幸司 drums有吉拓

 

無事リハーサルを終えて萩野先生と帰途につくと路頭に迷っているっぽい人が立っていました。実は西原先生のご自宅は道が難しいのです。ちょうどリハで私の後に「プロコフィエフ ソナタ1番」を演奏された方でした。生徒にしたら場違いなくらい上手だと思ったらやはり演奏活動を定期的にされているピアニストでした。今年も5月19日にリサイタルがあるということ。
 

http://www.fujisawalyra.com/287.html
 

何にもしていないのは私だけかぁ。。。。
少しは頑張らないといけないなぁ、と思った1日になりました。
 

寝てばかり・・・猫のように練習しないで過ごしたい

歌舞伎を観ました

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歌舞伎の舞台では、まずはその美しい緞帳が目に入ります。開演近くなると緞帳が上がり、これぞ歌舞伎の定番「定式幕」という、幕を引く人が左右に開け閉めする「三色の縦縞模様の幕」が現れました。これらの写真は前回アップしましたよね。

 

座席を確認したらば、直ぐにチェックにいったのがレストランのメニューとお弁当。35分の休憩時間に話のネタ作りのため「幕の内弁当」を食べるかどうか…開演12時〜終演16時05分の長丁場ですから、なにかを食べる必要があります。結局は持参のコンビニお握りを食べることに。

 

開演までの時間を有意義に過ごし思い残すことなく、席に着きます。

 

増穂忠臣蔵と梅雨小袖昔八丈のあらすじ画像は↓
http://www.ntj.jac.go.jp/kabuki/news/3148.html

 

増穂忠臣蔵は、主君がお家乗っ取りと妹姫横取りを企てた悪者を、イキナリ成敗し山場を迎えます、そして忠義の家臣に主君が胸の内を明かして観客の溜飲を下げ、別れのシーンで涙を誘う…それからが長い、いつまでも別れを惜しんで終わらない。異様にコーダが長い曲を聴いているよう。しかも忠義者への選別が虚無僧セットとはね。高師直邸の図面を持たされて旅立ちますが、高師直は歴史上でも名だたる悪党で、物語上でも敵討ちされて仕方がない人物のようです。
 

太郎さん一押しの片岡亀蔵なる役者さんの佇まいが凛として、黙して語らずな忠義の人を素晴らし演じているのが素人目でも感じしました。名役者らしいです。

 

人形浄瑠璃を元ネタにしているため、楽曲の名称は長唄ではなくて浄瑠璃となります。浄瑠璃は三味線を伴奏楽器として太夫が語る形式です。単なる唄でなく、セリフや仕草、情景描写に及ぶため、唄とは呼ばず「語りもの」というそうです。黒御簾越しに聴こえる演奏より、舞台脇の赤い毛氈の上で語られる方が、当たり前ですけど迫力と存在感があります。…と、これで長唄と浄瑠璃の違いがわかるようになりました。

 

それにしても、舞台上の三千歳姫のお琴とお三味線のコラボ!絶妙でした。

 

梅雨小袖昔八丈は「世物語」(町人社会を描いた写実的で現実性の高い歌舞伎脚本)で主人公の名前から髪結新三と呼ばれています。今回は新三が忠七を嗾す「白木屋見世先の場」から、源七の復讐を受ける「深川閻魔堂橋の場」ですが、もっと長い入り組んだすじで、最後の方では大岡越前が登場する話らしいです。
 

元から歌舞伎脚本なので、演奏は浄瑠璃ではなくて唄いものとして歌舞伎の伴奏音楽として発展した「長唄」になります。
 

演奏者は「唄方うたいかた」と「三味線方」に分かれます。三味線方以外の楽器や演奏は「鳴り物」といって唄方や三味線方と一緒に演奏すると出囃子、黒御簾越しだと下座音楽に含まれますが、どちらの場合も囃子方と呼ばれます。
 

風雨などの自然音や人の足音を表現する効果音もあります。髪結新三の劇中の風雨や雷、不安な空気なども下座音楽、囃子方の出番です。
 

髪結新三の冒頭「白木屋見世先の場」では、可愛らしい子役も登場します。プログラムを見たらば本名でしたので誰のお子さんかわかりませんでしたが、きっと出演している役者さんのお血筋に違いありません。

 

ところで、コラムを書くにあたり、うんちくばかり増えてきました…
 

人の良さそうな新三が本性の悪党に豹変するところ、大家さんには頭が上がらず、気の毒な小悪人に成り果てるすがた。新三役は難しいそうです。
 

最も魅力的だったのは大家さん。話がわかるふりをしながら迫力で新三をやり込め、阿吽のタイミングで観客から笑いを取り、まさに引き込まれる演技でしたが、これまた片岡亀蔵さんの演技でした。
 

静かな佇まいの忠義な家老から、35分の休憩挟んで
抜け目ない大家さんに化けていました。
 

浮世絵チックな平面的に見える舞台の所謂ホリゾントの奥行きが思ったより広くて、回舞台が奥の方からガーっと回ってびっくりしたり、重そうな衣装や姫君や娘さん役の女形の美しさにうっとりしたり、(デカかったけど)
立ち振る舞いの滑らかさや素晴らしく枯れることがない泉のように次から次に湧き出てくるような声や声量に感動したり…日本の伝統芸能恐るべしです。
 

可愛らしい子役さんの正体が判明しました。
(最後に…以上は歌舞伎素人である個人の感想だということを付け加えさせて下さい。)

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180319-00151761-nksports-ent

歌舞伎を聴く

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先週、歌舞伎を観に国立劇場に行きました。

 

声楽の先生はいつも「歌舞伎は和製オペラ」と言って、このところ歌舞伎の話題が多いのでしたけど、オペラと歌舞伎は娯楽の中では共通点が多いのかもしれません。
江戸歌舞伎は、寛永元年(1624)、猿若中村勘三郎が中橋(現在の日本橋と京橋の中間)に、猿若中村座の櫓をあげたのが発祥と言われています。
 

一方オペラは、ルネサンス後期の16世紀末、フィレンツェで古代ギリシャの演劇を復興しようという動きが始まり、ギリシャ悲劇を模範に、歌うような台詞を用いる劇が考えられたのが、オペラのはじまりと考えられています。その後オペラの発展は、ドイツではヴァーグナー(ワーグナー、1813年 – 1883年)、イタリアではヴェルディ(1813年 – 1901年)によって、19世紀に最も劇的な段階を迎えました。
 

ところで、江戸歌舞伎は、世相の乱れから幕末は悪所と呼ばれ、一時期敬遠されましが現代では、世界遺産にも認定されて、国際的に高く評価されています。
 

これは、明治時代に、「日本にもオペラのように身分の高い人が見に行く芸能が必要だ」と考えた政府高官が中心になり、歌舞伎の改良に取り組んだことが影響しています。
 

へえ〜知りませんでした、開国にあたり歌舞伎はオペラっぽい感じを目指したんですね。
 

確かにオペラと同じで、歌いあり、踊りあり、語りあり。 話のネタは敵討ちや不倫に病死に殺人…等々、当時の三面記事。
 

日本の伝統芸能には疎い私でしたが、歌舞伎はオペラを観るときくらいの予備知識でついていけそうです。
 

オペラを観に行くというくらい、オペラは音楽を聴くためだけでなく、総合芸術を楽し観に行くのですから、その点でも歌舞伎の楽しみ方と似ているかもしれませんね。
 

さて、歌舞伎といえばお芝居ですが、その通りで歌と舞と演技で構成されています。花形役者や衣装、舞台装置など見所も満載ですが、実は音楽を聴く舞台でもありますよね。

 


 

 

演技は、役者が実演しますが、役者は歌いません。舞台上、あるいは舞台の裏で、歌っているのは別の人なのです。御簾の裏にいる人と表にいる人の違いは?長唄と浄瑠璃の違いは何?わからないことだらけです。

 

実は、歌舞伎の音楽には種類があって、それぞれに特徴があるということに気がつきました。…さて歌舞伎!と舞台を観だ途端に色々と気になりだすものですね。
さて、演目ですが、「増補忠臣蔵」「梅雨小袖昔八丈」

 

同行して頂いたのは朗読家の武富太郎さん。朗読も音の世界からイメージを広げます。彼の朗読する声は楽音です。そういう人とご一緒に歌舞伎が観れて幕間の話も花が咲きました。

 

 

国立劇場の緞帳は、綴錦織で製作されたものです。歴史は古く最古のものは天平時代の正倉院の宝物にみられます。その華麗さと芸術性の高さは、伝統工芸織物の中でも類いありません。国立劇場パンフレットより。

絵画と音楽

中野区 白鷺教室は、西武新宿線 鷺ノ宮 下井草駅近く、2018年2月から新装オープン❗️


 

白鷺教室がリニューアルして、阿佐ヶ谷教室の断捨離が進み、なんだか春に向けて新しい事が起きそうなワクワクした気分のはずですが…
 

春目前にしてこの悪天候と寒さは辛いですね。今週の水曜日に新国立美術館に行きました。至上の印象派展 ビュールレ・コレクション!
 

ほぼ印象派の作品、モネの睡蓮やルノワールのイレーヌ嬢の肖像画の世界感を期待して観に行ったのですが、新古典派やロマン派の作品、後期印象派や、フォービズムやキュリズムの作品の展示も有りました。
 

絵画や彫刻、建築も音楽と同じように「バロック様式」「ロマン派」「新古典主義」「印象派」「点描主義」時代ごとに同じように区分されていますよね。
 

私は音楽家の高校に通っていたのですが、そのときの音楽史は「建築」はなかったけど、「絵画」「文学」「音楽」のそれぞれの時流について総合的に教えてもらっていました。
 

単に音楽史の時間に使っていた本が、音楽の「ロマン派」を述べた後に、文学の「ロマン派」や絵画・美術・工芸の「ロマン派」やそれに前後したムーブメントを参考に書いてあったということなのですけど。
 

今回の美術展に行って、思いっきり高校時代の音楽史の時間を思い出していました。(高校では習いませんでしたけど、「建築」も面白いですよね。)
 

詳しく調べて、アップしようと思っていたら、すごく時間が過ぎてしまいました。(次回の本番の曲決めで、てこずったというのは言い訳です。次の大きな本番『さわらび会』は「リスト:2つの練習会用練習曲」に決まりました。)
 

少しづつ時間をかけてアップできたらいいなぁと思っています。

 

杉並区 阿佐ヶ谷教室は中央線 阿佐ヶ谷駅から徒歩4分、広々とした教室です。

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